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 ダウ理論  

・ダウ理論(Dow Theory)とは

 チャールズ・ダウ(チャールズ・ヘンリー・ダウ Charles Henry Dow, 1851年11月6日 - 1902年12月4日)が提唱した、マーケットでの値動きを査定するための理論です。
 ダウ理論は、19世紀末にチャールズ・ダウによって「ウォール・ストリート・ジャーナル」に執筆した6つの基本法則を述べた、テクニカル分析の始祖と呼ばれる理論です。

 チャールズ・ダウは、現在でも用いる「NYダウ平均株価」を算定する「ダウ・ジョーンズ社」の創始者の1人です。
 ダウの名前が長年使われているほど、ダウ理論は根深く古典的、根幹の様式であると思われます。

・ダウ理論は、以下の6つの基本法則から構成されています。


1. 平均はすべての事象を織り込む


 政府が発表する経済統計や企業の業績、自然災害、地政学リスクの様な予測不可能な事象に至るまで、需給に関するあらゆる事象は全て市場価格に織り込まれます。
 市場価格はあらゆるファンダメンタル(材料)の反映であるという考えであり、その意味で効率的市場仮説の主観に基づいた意見とも言えます。


2. トレンドは主に3種類ある


 ダウ理論では、価格変動の分析において市場動向(トレンド)を重視する。そのトレンドを以下の3つに分類しています。

 ・主要トレンド : 1年〜数年のサイクル
 ・二次トレンド : 3週間〜3ヶ月のサイクル
 ・小トレンド : 3週間未満のサイクル

 これらのトレンドは互いに自立しているのではなく、二次トレンドは主要トレンドの調整局面であり、小トレンドは二次トレンドの調整局面として捉えられます。


3. 主要トレンドは3段階からなる


 また、主要トレンドは買い手の動向によって3つの段階からなるとしています。

 ・先行期 : 市場価格が下落し全ての悪材料は織り込み済みと判断した少数の投資家が、いわゆる"底値買い"をする時期。価格は、下落しているか底値圏で上下しています。
 ・追随期 : 市場価格の上昇を見て追随者が買いを入れる時期。価格は、上昇局面にあります。
 ・利食い期 : 価格が充分に上昇したところを見て、先行期に買いを入れた投資家が売りに出て利益を確定する時期。価格は既にその前から上昇局面にあるものの、その上昇する値幅は小さくなっています。


4. 平均は相互に確認されなければならない


 複数の平均的指標が存在する場合、その両者に同じシグナルが見られないなら明らかにトレンドとして捉えることは出来ないと考えます。
 もっともシグナルが同時に出現する必要はないものの、直近においてシグナルが発生していればトレンドとして捉えるべきであり、且つ可能な限り同時に近ければ確定的としています。
 ダウが活躍した時代のアメリカでは、工業生産が盛んになると共にプロダクトを輸送するための鉄道が整備された時期でした。
 工業生産の好調・不振は即座に鉄道業の経営に影響したことから、ダウが創刊した「ウォールストリート・ジャーナル」ではダウ・ジョーンズ工業平均株価と運輸株平均をチャート形式で掲載しています。


5. トレンドは出来高でも確認されなければならない


 市場の終値の変動をダウは重視しますが、同様にトレンド発生の確認手段として出来高の推移も重視します。
 例えば上昇局面においては値上がり時に出来高が増加し値下がり時には出来高が減少、下降局面においては逆になります。
 主要トレンドに従って取引する投資家が多数派であり、二次トレンドや小トレンドで利益を得ようとする投資家は少数派であると考え、それが出来高の多少に反映するとします。


6. トレンドは明確な転換シグナルが発生するまでは継続する


 現在の市場で出現しているトレンドは、明確にトレンドの転換シグナルが現れるまで継続し続けるとします。
 トレンドに従った売買によって多くの投資家は利益を得るのであり、トレンドに逆らった売買で利益を得るのは困難です。


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